News 02 2011年

私の選んだ2011年10大ニュース (2011.12.12up 12/.17、12/20、12/31追加

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私の選んだ10大ニュースは今年で7回目にあたります。加齢とともに記憶は衰えてきますが、各年の重大(10大)ニュースを記録しておきますと、そのときどきの世の中の動きがよくわかり過去の記憶を思い出しやすいです。

ことし(2011年)は歴史に残る事件というか重大なものがが多かったです。

即ち、東北地方を襲った巨大地震と大津波が数え切れない人命を奪い、破壊された 原発が次世代にも及ぶ放射能汚染の恐怖をもたらしました。わが国ははこの未曾有の危機を どのように乗り越えるのでしょうか、大きな課題です。またこの嵐は国内にとどまることなく、海外においては ユーロ圏で2009年末に表面化したギリシャなどのソブリン危機がいまだ解決しておらず、米国でも 財政再建を阻む政治の機能不全が目立っています。 困難をひきづって越年することになります。

以下は私が選んだ今年の10大ニュースです。

  1. 前述しましたが、何といっても3月11日の東北大震災と原発事故が第一位の重大ニュースです。(3月11日)
    マグニチュードは日本観測史上最大の9.0 を記録。この地震により、場所によっては 波高10 メートル以上、最大遡上高38.9m にものぼる大津波が発生し、東北地方の太平洋 沿岸部に壊滅的な被害をもたらした。死者・行方不明者を合わせると2 万人にのぼり、被 災者は10 万人を超えます。
    また、原発事故はチェルノブイリと同等の「極めて深刻な事態最高級評価レベル7をもたらしました。影響は後世まで残ります。
  2. 全世界に深刻な不況をもたらしたリーマンショックを上まわる惧れがあると云われるユーロ圏でのソブリン危機問題の表面化が第2位です。ギリシャに続いてスペイン、イタリアなど予断を許しません。万一ギリシャが破綻すると(ギリシャ国債がデフォルトと称して償還不能になる)、これを実質保証するフランスの大手銀行などが倒産するなど金融市場が大混乱になると云われています。万一のことがあれば、GDPの2倍も国債を発行しているわが国にもわが国国債の格下げなどを通じてすぐ影響します。大幅格下げになると国債の価値が下がり(金利が上昇し)、ますます財政がひっ迫します。年金で生計をたてている高齢者が物価高(金利高騰→インフレ)などで一番影響を受けると思います。対岸の火事ではありません。
  3. 民主党の代表が交替し、野田総理(どじょう内閣)が誕生しました。(下記コラムご参照、) 難題が山積みでこれらをどう乗り越えるか、手腕を期待したいです。ただ、外国からは日本の政治は手詰まりで多くを期待できないとの評価もあります。政界の大編成が必要との声も高まっています。
  4. 中国がGDPで日本を抜き2位になることが確実になりました。(2月) しかし、日本ではあまり大騒ぎになりませんでした。家電、太陽光パネル、自動車など日本が得意とする分野でも中国や韓国に追い上げられています。わが国として、得意な分野を増やすべく、更なるイノベイションを期待したいです。
  5. 明るい話題ではなでしこジャパンが女子サッカーで世界一位になりました。(7月)
  6. テレビの地デジ移行も一つの区切りです。(7月) これからはますますIT化、電子化が進むでしょう。
  7. 野田総理はTPP交渉参加を決断しました。(11月) 基本的には、日本は資源が少なく、保護貿易の立場でなく貿易立国で行かざるを得ないと云うことでしょう。(保護貿易は輸出を阻害する。)
  8. タイの大洪水により、タイに進出しているわが国企業約450社が影響を受けました。円高、人件費が安い、法人税・関税が安い、などからわが国企業の海外進出(わが国企業の空洞化現象)が続いていますが、一石を投じました。
  9. 世界人口は70億人を突破しました。(10月) しかし日本は少子化により人口減少に転じています。寿命はまだ延びており超高齢社会問題といずれ来ると予想される労働人口不足問題がわが国現代社会の課題です。
  10. 大阪ダブル選挙で、大阪府知事から転じた橋下大阪市長が誕生しました。(11月) 「大阪維新の会」が旋風を巻き起こしました。橋下氏の実行力が問われています。既存政党にあまり期待できなくなった現在、こうした新しい力を見守っていきたいです。

その他、芸能・スポーツ面で巨人軍内紛(ナベツネ)問題、島田新助芸能界引退事件が特記されます。

加えて、エジプトから始まった一連のデモを忘れてはなりません(1月)。パソコンのフェイスブックなどで連絡を取りあい大きな流れとなり、時の政府も転覆させました。リビアなどアフリカ各国に波及しました。上記10大ニュースに挙げるのをもらしましたが、特記的なニュースです。 なにしろ地域の政治的な目覚めで専制君主が倒れたのですから。
またこの流れはニューヨークの格差是正デモにも通じます。アメリカのタイム誌は「今年の人」を毎年個人の名たとえばオバマ大統領などを挙げていましたが、今年は the Protester(反抗者)としています。(12月17日追記)

12月19日 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(69歳)が死亡しました。後継者には予想通り、三男の金正恩(ジョンウン)氏が就いたと伝えられています。金正日氏は北で「偉大な将軍さま」と呼ばれていましたが、国際社会にとっては、危険な独裁者と見られていました。日本とは拉致問題や核開発問題など懸案事項あり、軍事的に脅威国のトップ死亡ということで上記10大ニュースで第3位ぐらいに割り込む極めて大きなニュースと思われます。(12月20日追記)

◎ご参考 友人長谷川 宏さんの挙げた10大ニュースです。こよみ順。順不同。(12月17日時点)

1月:日本国債格下げ。
3月:東日本大震災、死者・不明者約2万人。
3月:福島第一原発事故で深刻な被害。
3月:スカイツリー「世界一」634メートルに到達。
6月:消費税「2010年半ばまでに10%」。
7月:節電の夏、37年ぶり電力使用制限令。
7月:サッカー「なでしこジャパン」世界一。
9月:新首相に野田佳彦氏。
10月:円相場が戦後最高値。
11月:大阪ダブル選、「都構想」で共闘の橋本氏が市長、 松井氏が知事に初当選。

◎ご参考 S&P社の各国国債格付け 2011/1月評価見直し後現在
なお格付会社はムーディーズほか数社あり評価は異なる。 S&Pは権威ある格付会社

◎AAA    英国、スイス、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリア
◎AA+    米国、ベルギー
◎AA    カタール、スロベニア
◎AA-    日本、中国、台湾、クウェート、サウジアラビア
◎A+     スペイン、イタリア、チリ
◎A    アイルランド、韓国
◎A-    ポルトガル
◎BBB+   
◎BBB    ロシア
◎BBB-   ブラジル
◎BB+    ギリシャ


民主党代表交代 野田佳彦氏選出 (2011.8.30)

野田民主党代表選出

(野田氏 略歴) 

千葉県立船橋高等学校、1980早稲田大学政治経済学部政治学科卒業 松下政経塾第一期生 当選5回 財務相 54歳

  1. .政権交代につながった2009年の衆院選から2年、これまでの民主政権評価
    鳩山政権は甘い財源見通しで予算編成にてこずり、米軍普天間基地移設問題をめぐる混迷などで失速。菅政権は重要政策を場当たり的に打ち出すばかりで実行力に欠け、東日本大震災でも後手に回った。(日経)
    政権をとるためのマニュフェストのばらまき政策には国民は批判的になっている。国難に立ち向かうにはこころもとない、実行力に欠ける。主たる成果なし。

  2. 代表選候補者の主な論点 (記者クラブ共同記者会見参考に作成)
    復興増税
    小沢元代表の処分解除
    マニュフェスト修正
    TPP参加
    前原 誠司
    ×
    馬渕 澄夫
    ×
    海江田 万里
    × ×
    野田 佳彦
    鹿野 道彦
    × ×
    (注)○賛成・前向き △慎重・あいまい ×反対
  • 御輿として担がれた海江田万里は、小沢、鳩山グループの全面支援と引き換えにマニュフェスト見直し、復興増税、原発政策、TPP参加といった重要課題で持論をつぎつぎと修正した。支持者の歓心を買うために政策をゆがめる選挙目当てのポピュリズムを、日本のリーダー選びにまで持ち込んだ格好だ。(読売)
    総理たる器はやはり信念と云ったものが必要であろう。残念である。
  1. 選挙結果とその模様 海江田氏を野田氏が逆転 新代表へ
    菅直人首相の後継を決める民主党代表選は29日、都内のホテルで党所属国会議員による投票が行われ、野田佳彦財務相(54)が決選投票の末に海江田万里経済産業相(62)を破り、新代表に決まった。野田氏は30日午後の衆院本会議での首相指名選挙で第95代、62人目の首相に指名される。
    野田氏は、早々と出馬を表明したが、小沢氏が支持する海江田氏、同じ主流派で支持層が近い前原氏の出馬の陰に隠れ、本命ではなかった。だが、「号泣 海江田氏」「外国人献金問題 前原氏」で伸び悩む2人を横目に、1回目の投票で海江田氏に41票差の2位に入り、前原氏を退け決選投票に。その決選投票では、党内最大勢力の小沢氏に支持された海江田氏に対抗するため、前原陣営などの「反小沢」勢力を結集。決選前には鹿野陣営が野田氏支持を決めるなど、「反小沢」感情も味方につけ、海江田氏を38票差でひっくり返した。
     就任直後のあいさつで「ノーサイドにしましょう」と小沢氏をめぐる党内抗争に終止符を打つことを呼び掛けた野田氏でした。(以上サンケイ)

  2. 今後の期待・責務 
    「失われた20年」で15人目の首相となる野田氏は、戦後最大ともいうべき危機(下記)の中で誕生した。歴史的責務を負うことになる。
  • 東日本大震災からの復興、原発事故の収束
  • 世界が連鎖的な債務危機に見舞われる中で、どう成長と財政健全化を両立させるか。
    両方とも難しい重たい課題である。

日本の累積債務は債務危機にあるギリシャを上まわり、先進国中最悪である。社会保障改革も待ったなし。足元は歴史的円高で景気は低迷。

日銀引受の国債発行(注)なんて言い出す国会議員もいる中で、野田氏は財務相経験者なので、悪性インフレを招来させかねない日銀引受の国債発行を避けるなどかじ取り無難と思料されるが、外交問題もこれあり、是非政治的リーダーシップを発揮し、「日本のメルトダウン」を食い止めて欲しいものである。

(注)日銀引受の国債ということは、市中消化が難しくなった(国債が市場で売れにくくなる)と云うことであり、金融機関はじめ市中は新発国債を購入しなくなくなるばかりか、保有国債の売りに廻り国債価格は暴落する。悪性インフレにつながる惧れありと財政法で禁止されている。わが国だけでなく先進各国で中央銀行による国債引受けが制度的に禁止されている。ギリシャでさえこのようなことはしてこなかった。

 

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