老人研のサクセスブルエイジング |
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10年生存率のがんの部位、進行度別のデータをまとめました。がんの部位名をクリックすると ・前立腺がん(全体99.2%) ・女性の乳がん(全体87.5%) ・甲状腺がん(全体86.8%) 膵臓や胆のうは気が付いたときは手遅れが多く手当しても5年生存率は極めて小さい。逆に前立腺などは放射線治療でもほとんどの人は完治する。治療方法としては手術、放射線そして抗がん剤があるが、手術が一番確実と思われます。 |
がんの9大原因について | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新潟大学教授の岡田正彦博士によりますと、米国にがんで死亡した700万人ものデータから原因を分析した研究があり、ほとんどが生活環境と関係あるようだとしています。そして教授は最近のデータからがんの原因ワースト9を次のようにまとめています。 (ご参考) 岡田新潟大教授:医療統計学の専門家 (研究テーマ)「病気を予防するために真に必要なことはなにか。」など (診療) 大学の研修医療機関で予防医学外来を開設しています。(その他)2010/4月~5月 日経新聞の「ほどほど健康術」でがんの原因と予防について解説しました。 [がんの10大原因]
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◎遺伝がんについて 2017/8/8追加 |
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教授の補足説明 |
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野菜や果物の摂取不足について 岡田教授によると、野菜や果物についての大規模調査がオランダで実施され、「ベータ・クリプトサンチン」という成分の摂取が多い人ほど、がんになる割合が低かったそうである。この成分は「抗酸化物」と呼ばれ、発がんを抑える強力な作用がある。これを多く含んでいるのは、トマト、キウイ、ミカン、オレンジ、グレープフルーツなど主に果物である。 別の大規模調査によると、とくにベータカロティンを多く含んでいるニンジンを多く食べている人ほど、がんが少なかった。リンゴも大規模調査でいつも上位にランクされるが皮ごと食べないと効果がない。抗酸化物が果皮に含まれているからである。野菜、果物はまるごとなるべく生で食べることだ。農薬は、日本では有害なものは使われていない。大きめの器に水をはって数分間浸しておく。その後、流水中でよく洗えば農薬はほとんど落ちてしまう。 抗酸化物は様々な種類があり、多少にかかわらずどの野菜、、果物にも含まれている。過去40年間で、日本人が食べる野菜の量が半分に減ったという統計もある。種類にこだわらずもっと野菜、果物を食べる必要がある。 なお、植物繊維にがんの予防効果があるといわれているが、この点を証明したデータはない。多くが消化されないまま、体の中を素通りしてしまうからである。 *注:この点について植物繊維は便通にいいので大腸がんの予防に効果ありとする意見があります。大腸がんは女性に一番多いがんです。また男性の患者も増えており肺がんを抜くとさえ云われています。
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運動にがんの予防効果 運動とがんの関係を調べた研究は多い。岡田教授のまとめによると、日ごろの運動不足を解消するだけで、がんを9%ぐらい予防できる計算になる。がんの種類を分析した研究によれば、運動をほとんどしていない人は、胃がんや大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がんなどになり易い。 なぜ運動するとがんが予防できるかも分かってきた。たとえば運動によって「インスリン」というホルモンの分泌量が下がり、血液中のの濃度がほどほどになる。インスリンは、血糖をコントロールする物質として知られているが、細胞を分裂させる作用もある。このホルモンが過剰に働くと、がん化を促進してしまうようだ。 「P53]という特殊な物質が運動で活性化されることも分かった。この物質は発がんを抑えるとして注目されている。ほかにも理由がありそうだが、まだ研究は進んでいない。 岡田教授は、習慣的にジョギングをしてきたが、こうした研究データを知り運動の時間を一層大事にするようになったとのことである。 |
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コメントと反省 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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がんの原因とは |
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(注)△はデータ不充分、空欄は評価が行われていない。HBVはB型肝炎ウィルス、HCVはC型肝炎ウィルス 全般に に食生活や加齢はがんの発生におおいに関係があります。この点は認知症に似ています。野菜を摂りましょう。
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ご参考 がんの予防について 出所ウキペディアなど |
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がん予防10か条(世界がん研究基金) |
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タバコの喫煙は肺、口腔、膀胱がんの主因であり、タバコの煙は最も明確に多くの部位のがんの原因であると強調。また、タバコとアルコールは相乗作用で発癌物質となる。 |
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がん対策の目標(健康日本21-厚生労働省) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2000年、厚生労働省の健康日本21によってがん対策の目標が提唱されている。
そして政府は、2006(平成18)年6月に議員立法により成立した「がん対策基 本法」に基づき、2007(平成19)年6月に「がん対策推進基本計画」 を閣議決定し、がん対策に総合的かつ計画的に取り組んでいる。我が国のがん医療のうち、放射線療法及び化学療法については、その提供体制が不十分であることから、基本計画においては、「放射線療法及び化学療法の推進」が重点的に取り組むべき 課題の一つとして取り上げている。 |
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がんを防ぐための12か条(国立がんセンター) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1978年、日本の国立がんセンター(現・独立行政法人国立がん研究センター)は「がんを防ぐための12ヵ条を提唱している。
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ご参考 2 2011.7.16追記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
がんの予防について 子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって発症することが解明されたことにより、発がんリスクを軽減できるHPVワクチンが開発され、わが国でも認可されています。 胃がんは、ヘリコバクター・ピロリという細菌によって発生するリスクが高まるとされ、ピロリ菌を除菌することで、そのリスクを下げられると考えられています。 肝臓がんは、肝炎ウイルスの感染状態が続くことに主な原因があり、特に肝炎ウイルスのB型とC型が肝がんと関係しています。B型肝炎ウイルス(HBV)はエンテカビルにより減少させることができ、C型肝炎ウイルス(HCV)はインターフェロンによる治療で、いずれも抗ウイルス薬で発がんリスクをある程度軽減できるようになりました。 みそはがんのリスクを下げる ●1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少 (イソフラボンが女性ホルモンの働きを邪魔するから) (厚生労働省研究班 2003年) がんの治療について 近年の話題の治療法としては、外科手術ではロボット手術、放射線治療では重粒子線治療やサイバーナイフなどが注目を集めています。 ロボット手術は、腹腔鏡下手術を、手術支援ロボットによって行う手術のこと。腹腔鏡下手術は、腹部に数か所の小さな穴を開け、そこから「腹腔鏡」と呼ばれる内視鏡を入れて腹腔内を見ながら、別の穴から入れた鉗子や電気メスなどの手術器具を使う手術方法。王貞治氏の胃がんの手術でも腹腔鏡が用いられて、話題になりました。 従来の開腹手術に比べて傷口が小さいため、患者の身体的負担が少なく、術後の回復が早いことが最大の福音です。手術支援ロボットは、この手術をさらに安全に確実に実施するために開発された方法で、手術は遠隔操作によって行わます。 サイバーナイフは、放射線照射装置を装着したロボットアームをコンピュータで制御して、狙ったがん組織に正確に放射線を照射できる装置で、主に脳や頸部のがん治療に用いられます。従来は、体が少しでも動くと正確に照射できなかったため、患者の体をねじなどで固定し、短時間に集中させる必要があったが、サイバーナイフでは、体の微動に合わせて照射角度を微調整できるので、数日間に分けての高線量照射が可能になり、高い治療効果が期待されています。 治療の切り札は抗体医薬 患者のQOL向上にも貢献過去10年ほどで大きく進歩したのが、化学療法です。中でも、抗体医薬などの分子標的治療薬は、現在も日々世界的に研究が進んでいます。 従来から、がんの治療で使われているのは「抗がん剤」という薬で、がん細胞に直接作用して、がん細胞が増えたり転移したりすることを止めることで、がんを抑えます。 これに対し、がんの分子標的治療薬は、がん細胞を増やしたり、がん細胞に栄養を送る血管を作ったりする上で重要な役割を担っている物質(分子)を研究によって見つけ出し、それを狙い撃ちするために作られた薬です。 抗がん剤は正常の細胞にも同じように作用するため、吐き気や嘔吐、口内炎、全身の倦怠感や筋肉痛、手のしびれ、脱毛など、さまざまな副作用があります。一方、分子標的治療薬は、がん細胞だけに存在する分子に作用するので、正常な細胞に与える副作用が小さくて済みます。 分子標的治療薬のなかでも、低分子化合物の薬剤に比べ分子量が大きな抗体医薬は、標的に対する選択性がより高いです。抗体医薬は、もともと血液中にある抗体を応用した薬で、狙った抗原だけに結び付いて薬の効果を発揮するという特徴があるためです。 |
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◎超高額な夢の新薬「オプジーボ」の出現!2014年、小野薬品工業から発売された新薬「オプジーボ(ニボルマブ)」に対して二つの面から注目が集まっています。一つは「夢の新薬」と呼ぶに相応しい治療効果の高さによって、もう一つは「超高額」ともいえる薬価によってです。 抗がん剤のように細胞を攻撃する薬効ではなく免疫療法ですので、他の細胞を攻撃してしまうような副作用も生じません。まさに夢の新薬といえます。 手術による切除が難しい部位にあるがんの治療にも効果が確認されており、オプジーボの開発は2013年に米科学誌サイエンスによってその年の10大科学ニュースにも選出されました。 今後注目されます。 |
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がんリスク、数値化の試み 国立がん研究センター 予防研究部 津金部長 2011.8.13 日経より |
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体質を含めたがんリスクは、生活習慣によって判断できます。 国立がん研究センター 予防研究部津金部長は世界中の調査を統計学的に解析し、個人ごとのがんリスクの数値化を試みたシステムを開発、予防研究部ウェブで公開しています。
http://epi.ncc.go.jp/riskcheck/index.html システムでは年令、体格を記入した後、喫煙歴、飲酒量、Iなどを入力して調べます。対象は年令40歳~69歳です。食事や運動習慣、家族歴、血圧値なども重要な要因ですが は今回は考慮に入れていません。今後継続フォローして完成度の高いものにするそうです。 それでも参考になります。男子の2分の1はがんになるようです。このサイトをを見て、若いうちからがんリスクを承知、予防・対策を考えましょう。 |
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