脳科学者 西剛志(たかゆき) アスコム社

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」


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老人脳とは


いくつになっても 老人脳にならない人は、一体何をしているのか

ご参考

米国フロリダ州立大学の研究者が、最大6年間の期間中に1回以上の認知機能測定を実施した1万1,181件について分析した調査研究があります(Sutin AR, et al. Psychological medicine. 2017)。分析の結果、さまざまな性格のうち、認知症の発症リスクと最も強く関係していたのが「責任感」で、責任感が強い人はそうでもない人と比べて、発症リスクが約35%低下していました。また、「自制心」と「勤勉さ」も認知症の予防につながっていることがわかりました。 すなわち「誠実な人」が認知症発症リスクが少ないです。誠実な人と、まじめな人とはニアリーイコールです。

本書で云ってるのは「まじめすぎる」すなわち頭が固い人の意で「誠実な人」とちがいます。「誠実な人」は次のようなひとです。

  • 信頼できる人から勧められたことは、素直にまずやってみる
  • 熱心にやり遂げるため、運動や食事などの認知症予防につながる活動が続きやすい
  • 家族や周囲と良い人間関係を築くため、心身の健康を保ちやすく、何かあっても助けてもらえる
  • 仕事でも趣味でも何かしら新しいことにチャレンジして、学び続けている
  • さまざまな仕事や役割を任せてもらえるため、普段から活動的である

 

「毎日ひとつ、何か新しいことをする」のも脳にいい暮らし方!


脳の老化度チェック

老人脳にならないための運動

そのほか脳の認知機能を上げるコーディネーション運動

ダンス、楽器の演奏、ボードゲーム

ダンスはペアで踊るときに、より効果を発揮します。脳活の極みです。

脳の柔軟性を高め、記憶力を上げる方法

高齢者には前頭前野の左右の両方を使う人と片側だけを使う人が愛るが、左右両方を使う人ほど認知スコアが高かったり、作業効率高いことがわかっています。左右ともに活発に使えるようになると記憶力が上がります。

それには新しいことを覚える・練習をすることですたとえば外国語を覚えたり、パソコンやスマホで新しいアプリを覚えたり。前頭前野を左右ともに上手く使うためには、脳に新しい負荷をかける必要があるからです。

老人脳にならない健康習慣

よく噛むと、やる気が出てくる やわらかいものをよく噛まずに食べていると脳の老化が進む

・太りすぎも、やせすぎも死亡リスクを高めます。BMI25~26.9が最も死亡リスク低い

・スーパーエイジャーには食欲旺盛で肉の好きな人が多い。ビタミンBが不足している人には脳が委縮する傾向が見られる 赤身の魚、ひれ肉やささみなど脂が少ない肉、バナナやパブリカ、サツマイモ、玄米等にビタミンB多い

・老人脳のリスクナンバーワンは耳が悪くなること。対策としては電車などの騒音のある場所では大音量でイヤホンを使用しないこと。「大きな音を聴かない」こと。聞こえにくくなっている場合は、ガマせずに早めに補聴器をつけること。 認知症の最大の危険因子は「聴力低下」

手紙で文章を書くことは脳の認知機能を著しく高める。

・喫煙、うつ、社会的孤立も危険因子として高い。社会参加に心がける

第6章 老人脳にならない生活習慣

  • リラックスする時間を持とう。「心がゆったりしていて、難しいことを考えていない状態」

    実は何もしていない時間に、脳は活性化している

  • 趣味を持とう。 男子の場合は趣味が5つ以上ある人は認知症発症が一番少なく、女性の場合は趣味が4つの人が一番発症が少ない

  • 60歳から犬を飼うのもいい

  • 脳が老化しにくい室温   22度(ヘルシンキ工業大学調査) 25度(フロリダ保険会社調査)

  • 65歳からのスマホとの付き合い方 「スマホ断ち」する時間を設けるのも一策

    (プラス面) :最新のテクノロジーに触れて新しいことをやってみることは、脳を活性化させる最高の一つ

    (マイナス面) :「脳の短絡化」です。情報がなんでもすぐにすぐに入手出来ることで答えがわかってしまいうと脳は怠け癖がついてしまい、働かなくなってい仕舞い脳は老化する。漢字が書けなくなる。

  • SNSは高齢者ほどやった方がいい。 人とのコミュニケーションになる 「感謝の手紙を書く」と人生の満足度が高まると言われている。 自分の想像以上に相手がやろこんで暮れ、信頼関係が生まれることもある

  • デジタル機器は使った方がいいが一方で「手書き」も脳への認知機能がある。文通は「手書きの効能」×「人とのコミュニケーション」とダブルの効果あり

  • 手帳を活用

  • 定年後も「働くこと」には老司脳予防の要素てんこ盛り

第7章 老人脳にならないマインドの作り方

主観年齢を若くすることは脳の老化を防ぎます。 「自分は若い」と思い 又は年齢のことを考えないで生きていく。若づくりをはずかしいというひともいますが、若づくりは体にとっても脳にとってもいい方向に作用します

・脳にとっての3大NGワード 「老けた」 「歳をとった」 「もう若くない」

・歳とともにがんこになる人が多いが出来るだけ柔軟な人になりたい。「しなやかマインドセット」を持つようにしたい。柔軟性があって成長意欲が高い思考を持つ、「新しい体験の数を増やすこと」と「ドーバミンを増やすこと」の2つが対策

・脳の老化スピードが速い人が良く使う言葉「あー疲れた」「もう、嫌になる」「そんなことできるわけない」→使った言葉がその後の行動に影響を与えます

・「疲れた。でもがんばった」「疲れた。でもいいつかれだ」「疲れた。でも寝れば回復するだろう」と「でも」をつけるといい。 マイナスの言葉のあとにプラスの言葉が来る。 「『でも』の法則」でプラス志向の人生を。

・悲観的な人➡ネガティブな言葉、楽観的な人➡ポジティブの言葉を使う傾向
楽観性が高い人は認知障害のリスクが低下することが2017年の研究でわかっています。

自分自身の脳内トークで「持つかな」「大丈夫かな」といった不安な言葉を「ありがとう」に変えると事態が好転する

・悪いストレスの解消方法:不安を消す・・・不安の原因を書き出す スッキリするまで、執着の消し方・・・遠い場所まで移動してみる。場所を変えると、客観視を司る前頭前野が活性化しやすくなるため、冷静に物事を見ることが出来るようになる。怒りの消し方・・・・2週間、利き手と反対の手を使ってみる➡自制心がが活性化


 

たいへん参考になりました

 

 

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